KENTARO KOBAYASHI SOLO CONTE LIVE POTSUNEN 2006 『○-maru-』3/20 19:00開演

以下感想。気持ち悪いくらいに語ってるので隠します。


例のごとく前売りがゲットできなかったので当日券に並びました。そしてほんとうに死ぬかと思いました。グローブ座周辺って隣りにマンションがいくつか建っているからかビル風がすごい。盾でも持ってかないと防げねえよあんなのっていう強風がモロに直撃。それなのにグローブ座さん整理券は出さないという頑なな姿勢でいらっしゃいまして。出来れば何かしらの行動をしてほしかった。自分の体に害があるかもしれないことを承知の上で並んでいるにしろ、なかなかキツかったです。本多がいとおしくなりました…
まぁ無事に観れて、いまのところ健康なんで愚痴はこのくらいにして。

作ったばかりでほぼ観劇用になっている眼鏡をかけて、3階席のいちばん端っこから賢太郎さんの動きや言葉を見逃さないように観ていたけれど、結局ほとんど覚えることはできなかった。そのときそのときを楽しんで笑って、あとに残された説明しがたい余韻に浸ることが精一杯なのが私にとっての“SOLO CONTE LIVE POTSUNEN”かもしれないと思う。前も観たときは感心しきっていたくせに友達に言われて思い出した部分が多かった「アナグラムの穴」なんかは、今回も微妙にしか覚えられていなかった。
強烈に残っているのは、美しさと全体に漂う暖かさ。前回のポツネンが定規でかっちり引かれた線なら、○は手書きの線という感じがした。ポツネンは軽くラーメンズ色を感じたけれど今回はほぼ小林賢太郎、というか。ほぼ、っていうのはアナグラムやらハンドマイムやら引き続きやったコントがあったから。何でかこの二つのコントは特にスタイリッシュなかっこ良さと驚きを求めてる印象が強かったんだけど、アナグラム=ポツネンというイメージのひとは私以外にもけっこういると思う。それに比べて○は、ロマンチックでやさしい感じが賢太郎さんっぽかったな〜と。よく使うよね、最後には救いの見えるっていうラスト。
特に好きなのは最後のコント。○に抱かれながら眠っている(死んでる…ってことはないよなぁと思いたい)絵描きさんの上に舞い散ってくる金色に輝く雪、という光景は息を呑むほど綺麗で、釘付けになってしまった。正直言ってコントを観ている気分じゃなかった。

カーテンコールで賢太郎さんはすっごくうれしそうに笑っていた。いちばん記憶に残ってるのが最後の3回目かな。にっこーって、これ以上ない笑顔で。そんな賢太郎さんを包むように拍手が一層大きくなって。私の涙を誘ったのは他でもなくこの瞬間です。観れて良かった。いまでも思い出すとちょっと泣きそう。